二重まぶた埋没法

二重まぶたの時間的変化

はじめに

二重まぶたは、目を開ける際にまぶたを上げる筋肉(上眼瞼挙筋)が収縮することによりできます。
上眼瞼挙筋の末端は「挙筋腱膜」といって瞼板に付着するのですが、その前に皮膚に向かって枝をだします。上眼瞼挙筋が収縮するとまぶたが引き上げられると同時に、皮膚に向かう枝も引き上げられるので、皮膚に溝(重瞼線)ができるのです。この枝ですが、皮膚に付着する位置によって二重の幅が異なります。上の方についていれば“幅広”に、下の方についていれば“幅狭(奥二重)”になります。

挙筋法の方法・手順

手術は局所麻酔で行います。 瞼縁から8~10mmの高さの位置に、片側2箇所ずつ(両側4箇所)の約2mm程度の皮膚切開を加えます。糸を内側の結膜側から約10mmの幅で挙筋の中を通し、外側の結膜側から糸を出します。 次に先に糸を通した結膜側の2箇所の同じ針穴から、それぞれ皮膚側に向かって糸を通します。 最後に皮膚側内側の同じ針穴から糸を皮下に通し、皮膚側外側から出し結び埋め込みます。

  • 患者様の希望を優先するために、糸を結ぶ前に必ず確認していただきます。
  • 目の手術の後に気をつけることは血液循環がよくなること(入浴・飲酒・激しい運動など)は 2~3日は避けて下さい。コンタクトレンズの使用ですが術後最低2週間避けて下さい(ハードコンタクトレンズの長期使用は眼瞼下垂の原因になる可能性があるのですすめません)。お化粧は翌日もしくは翌々日から可能です。

~ドクターメモ①~
眼鏡をかけるのは術後ではなく、術前から!

二重まぶたの整形をしてから眼鏡をかける方がいますが、それでは“いかにも”であり、“不自然”ですよね。二重まぶたの整形をする前から眼鏡をかけて、周囲に“時々眼鏡をかける人”だと印象づけておきましょう。

~ドクターメモ②~
アイプチはまぶたを分厚くするので、ラインがつくりにくい

毎日アイプチをしていると、まぶたの皮膚は慢性的な炎症を起こします。炎症は血管を新生し、まぶたの皮膚は分厚くなります。この状態で埋没法を行うと、血管が新生しているので、出血や術後の腫れの原因になります。またまぶたが分厚くなるということは、例えるなら、分厚い布団と薄い布団では、薄い布団のほうが折りたたみ易く、分厚い布団は折りたたみにくいってことです。つまり皮膚が分厚くなればなるほど、二重のラインがつくりにくいのです。

よくあるご質問(丸山医師が回答)

挙筋法と瞼板法の違いは?

挙筋法は、もともと自然な二重まぶたは上眼瞼挙筋の末端組織(挙筋腱膜)の一部が皮膚にむかって付着しています。上まぶたを引き上げると、上眼瞼挙筋が収縮し、この挙筋腱膜の一部も引っ張られて二重ができるのです。挙筋法は本来の解剖学的な状態と近いといわれています。一方瞼板法は、糸の固定源はしっかりしているのですが、挙筋法と比べ解剖学的な二重ラインの位置の相違があります。また眼球結膜側(目の裏側)の瞼板から埋没糸が露出することもあることから、私は挙筋法を採用しています。

埋没法は半永久的ですか?

埋没法は挙筋法であれ瞼板法であれ、糸をかけて人工的に二重をつくっています。そのため繰り返すまばたきや、目をこすったりすることで緩む可能性があります。しかしクセがつくと安定して何年も効果は持続します。年齢を重ねると、徐々にラインが下がってくることで「糸が緩んだのでは?」と思いますが、上まぶたの皮膚がたるみ重力で下がってくるためです。

埋没法は何度もできますか?

複数回のかけ直し等は可能ですが、プチ整形とはいえ針や糸が通るわけですので、何度も行えば組織ダメージがあります。何度行っても糸が緩んだり、外れたりする場合は切開による重瞼術を検討してもよいかもしれません。

症例写真

■症例1:  【挙筋法】完全な一重まぶたを末広型の二重まぶたに
施術前 施術後

BEFORE

AFTER :施術後1週間

術前は完全な一重まぶたです。左右共に黒目の内側端からラインがでるようにシミュレーションしました。挙筋法により綺麗な末広型の二重まぶたになりました。

■症例2:  【挙筋法】完全な一重まぶたを少し広めの末広型の二重まぶたに
施術前 施術後2週間

BEFORE

AFTER :施術後2週間

術前は完全な一重まぶたです。左右共にできるだけ目頭からラインがでるようにシミュレーションしました。挙筋法により少し目も大きくなり、少し外側が広めの綺麗な末広型の二重まぶたになりました。

■症例3:  【挙筋法】左右差のある目でラインを整え平行型の二重まぶたに
施術前 施術後2週間

BEFORE

AFTER :施術後1週間

少し平行で末広がりの綺麗なラインに落ち着きました。

■症例4: 【挙筋法】左右差のある目でラインを整え平行型の二重まぶたに
施術前 施術後

BEFORE

AFTER :施術後1ヵ月

右は完全な一重まぶたで、左は黒目の中心からラインがでていて、左右非対称でした。目頭の角度がかなり鋭角であり平行型をシミュレーションしました。挙筋法により左右対称で、綺麗な平行型の二重まぶたになりました。

■症例5:  【挙筋法】左右差のある目でラインを整え平行型の二重まぶたに
施術前 施術後2週間

BEFORE

AFTER :施術後2週間

右は完全な一重まぶたで、左は目頭から黒目の中心からラインがでていて、左右非対称でした。目頭の角度がかなり鋭角であり平行型をシミュレーションしました。挙筋法により左右対称で、綺麗な平行型の二重まぶたになりました。

■症例6:【挙筋法】 左右差のある目でラインを整え平行型の二重まぶたに~軽い眼瞼下垂もあり~
左右差のある二重の改善施術前 左右差のある二重の改善施術後9日

BEFORE

AFTER :施術後9日

右は黒目の内側端からラインがでていて、左は奥二重で左右非対称でした。夕方になるとアゴをあげて見るようになり、“軽い眼瞼下垂”の症状を認めました。また目頭の角度は大きいために末広がり型をシミュレーションしました。挙筋法により左右対称で、綺麗な末広型の二重まぶたになりました。上まぶたの皮膚が折り畳まれ、瞼縁と眉毛の間も近くなり、眼瞼下垂の症状も改善しました。
※本人は切開することに抵抗があり、今回は埋没法(挙筋法)を選択しましたが、今後眼瞼下垂の症状が再発するようなら挙筋腱膜前転術(切開による)も必要になるかもしれません。

■症例7:【挙筋法】アイプチによって皮膚が分厚くなり、かたくなったまぶたを改善
施術前 施術後4日

BEFORE

AFTER :施術後4日

かたいまぶたでしたが、目も大きく皮膚もやわらかくなりました。

■症例8:  挙筋法(埋没法)+目頭切開
施術前 施術後

BEFORE

AFTER :施術後1年10ヶ月

蒙古ヒダと奥二重を認めます。平行型の希望がありましたが、蒙古ヒダにより目頭の立ち上がり角度が大きく、目頭切開と挙筋法を行いました。目頭切開と挙筋法により蒙古ヒダが改善され、角度がより鋭角になり、綺麗な平行型の二重まぶたになりました。

■症例8:  挙筋法(埋没法)で軽度下垂(皮膚のたるみ)を修正
施術前 施術後1ヵ月半

BEFORE

AFTER  :施術後1ヶ月半

目の上のたるみを認めます。切開の適応でもありましたが、本人の希望が「切りたくない」ということで、挙筋法により綺麗な平行型の二重まぶたになりました。また上まぶたの皮膚が折り畳まれ、瞼縁と眉毛の間も近くなり、目の上のたるみも改善しました。
※本人は切開することに抵抗があり、今回は埋没法(挙筋法)を選択しましたが、今後たるみの症状が再発するようならたるみ除去や挙筋腱膜前転術(いずれも切開による)も必要になるかもしれません。

※before&afterの画像は参考画像であり、症例により効果や満足度は異なりますのでご了承下さい。

リスク・副作用・合併症

内出血、腫脹、左右差、糸がゆるむ、糸が外れる、浅い重瞼線、深い重瞼線、不整な重瞼線(予定外重瞼線)、角膜炎、ドライアイ、目の開きが悪い、糸を通す部分の数㎜の白い瘢痕(傷跡が残る可能性があります)、自分が想像していた結果と異なるなどが考えられます。

価格(税込み)

挙筋法 片側4点(両側8点止め) ¥108,000(両側)

※片側だけの場合は上記の価格(税込み)の60%です。
※あくまで埋没法ですので、様々な要因(強くこすったり、まばたきが多い場合など)により糸がゆるむなどして、重瞼ラインが明らかに元に戻った場合、検診(経過をみせにくる)に定期的に来院していた場合は、¥5,400でとめなおしを行います。

たるみがあるので切開法による二重まぶたが適応ですが、切開したくない方は「たるみを修正する埋没法」の適応になります。

たるみを修正する埋没法(挙筋法による埋没法) ¥162,000(両側)

診察した時に、たるみが多く挙筋法による埋没法が適応でない場合は、眼瞼下垂手術もしくは目の上たるみ手術になる場合もありますのでご了承下さい。そのような場合は当日の施術はできません。